«

»

10月 26 2014

[コラム]ジュニア選手が成長するためには

cropped-CIMG2927.jpg

 

 

 

ジュニアを指導するときに常に意識していること、それは、いかにしてのびしろを作るかです。
のびしろを作るというのは、今出来ることの確率を上げるのではなく、今出来なくても出来るようになれば将来武器となる物を育てるという事です。

試合を見ている側としては、自分からミスをしてポイントを失うより、頑張ってボールを返したけれども相手にポイントを取られてしまった方が気持ちを立て直しやすいものです。ですが、そこに大きな分かれ道があると思っています。

「ポイントを取りに行く」か「ポイントを取られないようにする」か。

早い段階でそれなりの結果が出るのは「ポイントを取られないようにする」こと。そして、リスクをできるだけ排除することでしょう。自分からミスをするようなショットは打たないことです。

逆に、「ポイントを取りに行く」という事は、攻撃をするという事です。
攻撃する要素としては、早いタイミング、速いボール、高い打点とありますが、どれも技術的には難しいことだと考えます。技術が未熟であればもちろんミスは増えるでしょう。そこをあえて、リスクを負ってポイントを取りに行くことを目指せるかどうかです。

では、なぜそこが分かれ道なのか、なぜ途中から武器を作ることができないのか。
それは、リスクを負うことが怖くなるからです。リスクを負うことに慣れる。そして、成功するイメージを持つ。これはある意味メンタルトレーニングでもあります。現状を打破するためには、武器を育てなければなりません。

リスクを負わない心地よさより、リスクを負ってプレーを楽しむことを知ってもらいたい。
そうすることで、テニス以外においても積極的な人生を歩めるのではないかと思っています。